急にお金が必要になった時に、お金を用立てることができるローン商品が、カードローンやキャッシングと呼ばれるサービスです。目的であるお金を借りるということではカードローンにしてもキャッシングにしても共通していることですが、提供している業者によってその種類はさまざまで賢く選ぶことが余計なお金を支払わずに済ませられるポイントにもなります。また、安易に利用すると思わぬ危険性が孕んでいることもあるものですから、その内容を理解することが大事です。
そもそもカードローンやキャッシングの仕組みは?
カードローンやキャッシングというのは、お金を借りる方法に違いがあるほかは、それほど違いがあるものではありません。いずれも申し込みを行って、その申込者にお金を貸しても返済をしてくれるだけの信用力があるか審査した上で、貸付限度額を設定しその枠内であればいつでも借り入れが可能になるというものです。
住宅ローンやマイカーローンなどであれば個別に審査を行った上で融資するか決定しますが、カードローン、キャッシングはともに事前に審査をして貸付限度額を設け、いつでも借り入れができるようにしたローン商品です。ただし、他の種類のローンと比べると利便性が高いため金利が高いのが特徴です。
返済については、さまざまな種類がありますが、たいていは残高スライドリボルビング方式と呼ばれるもので、残高に応じて毎月決められた返済額を支払えば良いというものになります。もちろん、繰り上げ返済をすることも可能で、はやく返済すればそれだけ余計な金利を支払わなくて済みます。
借金である以上は手数料を含めて返済をする
カードローンにしてもキャッシングにしても借金である以上は手数料の金利も含めて返済することになりますが、利便性の高いローン商品のためその利率は他の種類のローン商品と比べると高く設定されています。
もちろん、利率が低いものも存在しますが、そのような場合には高い信用力と実績が求められるので、一般の人にとっては獲得し難い条件です。また以前は銀行のカードローンは審査も厳しい代わりに金利が安いといったものが多くありましたが、現在では消費者金融などを保証人として借りやすくしたものもあり、その場合には消費者金融のキャッシングと変わらない程度の利率が設定されています。
ただし、これらの金利の利率は利息制限法といった法律の枠内で設定されており、10万円以下では年利20%、100万円以上では年利15%となっています。殆どのカードローンやキャッシングでは限度額が増えるほど利率は低下します。
これらの利率は、他の手数料を設ける商品と比べればそれほど高いものではなく十分な収入があり返済計画を立てていれば、十分に返済をしていくことが可能です。
選ぶなら銀行のカードローン
お金を借りる商品にはさまざまな種類がありますが、第一選択となるのが銀行のカードローンです。銀行が行っているものですから、審査もちゃんとしており利率も低めに設定されています。また利率が高く消費者金融といったカードローンの種類もありますが、銀行を利用することで受ける恩恵も多く、使えるATMの数が多かったり、借り入れ実績がその後の別のローン商品を利用する時にプラスに働くといったケースもあります。
ただ銀行のカードローンといっても銀行の数だけ種類があるので、カードローン事業に熱心ではないところではあまり魅力に感じられないところもあり、内容を確認して選ぶことが大事です。銀行以外にも日頃から取引している信用金庫などの金融機関が提供するカードローンや、キャッシングも十分に検討対象となります。
いずれにしても、日頃から取引をしている金融機関があれば、それらのローン商品をまずは検討してみるのが良く、過去の借り入れが問題なく返済できていれば審査が有利になることもあります。
借りやすさなら消費者金融のキャッシング
銀行など金融機関のカードローンは、一昔から見れば利用しやすくなっていますが、それでもハードルが高いものです。このような時でも利用しやすいのが消費者金融のキャッシングサービスです。もっともキャッシングサービスといっても、大手の場合にはローンカードを発行するところも多く、自社ATMまたは提携ATMから借り入れすることが可能で、カードローンと変わらない感覚で利用できます。
メリットは利用条件がゆるやかであることで審査に通りやすいことが挙げられますが、以前と比べるとややハードルは上がっています。地域密着の中小の消費者金融もありますが、金利は高めに設定されたり借り入れ方法や返済方法が不便といったデメリットがあります。
またクレジットカードを持っていればクレジットカードのキャッシングサービスを利用するのも手段で、こちらもカードローンのように提携ATMからお金を借りることができます。ただ、借り入れ条件はそれほど良くなく、あくまでも急に現金が必要になった場合に利用できるサービスです。
種類はさまざまだが返済計画を考える必要がある
お金を借りる種類はさまざまですが、カードローンやキャッシングというのは事前に審査を行って利用限度額を設定するため、手続きさえしておけば急にお金が必要になった場合でも迅速に用立てることができる便利なものです。しかし、借り入れたものは返済する必要があるものですから、必ず返済のことを考えて利用しなければなりません。
特に借り入れ金額が大きい場合や、また返済が完了していないにも関わらず新たな借入を行うといった場合には、返済ができなくなる危険性があります。これは種類に限らず起こりうるもので、自身の収入や資産を理解していなければ、誰にでも起こりうる危険なことです。
現在では借金問題は法律で救済される仕組みができていますが、返済ができなければ信用力を失うことになり、再びカードローンやキャッシングを利用することが困難となりますし、場合によっては金銭的な信用ではなく、社会的信用を失います。そのような事を起こさないためにも例え金利が低いものであっても返済計画は考えておく必要があります。
まとめ
カードローンやキャッシングにも様々な種類がありますが、共通していることはお金を貸してくれるサービスであることです。一方で、貸付条件などが異なり賢く選ぶことで余計なお金を支払わずに済みます。ただ色々な種類があり、有利なものを利用したとしても借り入れたものは返さなければなりません。このため、カードローンやキャッシングといったサービスを利用する場合には、返済計画を考えておくことが大事で、それらを考えるだけでも返済不能になる危険性を大幅に下げることができます。