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カードローンやキャッシングの履歴は住宅ローンの審査に不利になる?

住宅ローンの審査を受けようと思った時、キャッシングやカードローンを利用した経験があると不利になるではないかと心配になってしまいますよね。

実際には、キャッシングやカードローンの履歴によって不利になるケースはゼロではありません。一方で、過去にキャッシングやカードローンを利用していても審査に影響しないケースもあります。

キャッシングやカードローンを利用した経験がある場合には、住宅ローンの審査を受ける前に「審査に不利になる履歴」があるかどうかをチェックしておくのがおすすめです。

計画的なキャッシングやカードローンの利用は審査に基本影響なし

住宅ローンは「お金を借りる」行為ですよね?したがって、住宅ローンの審査では「お金を貸しても返すことができる能力がある人物か」を判断されることになります。

そのため、キャッシングやカードローンを単純に利用したことがあるだけでは「お金を貸しても返す能力がない」と判断されることは基本的にはありません。

たとえ過去にキャッシングやカードローンを利用していたとしても、計画的に返済し、完済している状況なのであれば基本的に審査には影響しません。

しかし、これはあくまでも計画的に利用し、すでにキャッシングやカードローンを利用した分を完済している場合です。

また、計画的な利用であったとしてもキャッシングやカードローンを住宅ローン審査時点で完済していない場合には注意が必要でしょう。なぜなら、完済していない場合には住宅ローンの返済能力に影響すると判断される場合もあるからです。

住宅ローンの審査への影響を考えるのであれば、キャッシングやカードローンは完済しておくことで、安心して審査を受けることができるでしょう。

高額の借入がある場合は審査に影響する可能性が高まる

キャッシングやカードローンは、完済していれば基本的に住宅ローンの審査に影響はないでしょう。しかし、住宅ローン審査時点でキャッシングやカードローンでの高額の借入がある場合には審査に影響する可能性は高まります。

なぜなら、審査時点で高額の借入がある場合には住宅ローンの返済に充当させられるであろう金額が減ってしまうからです。

住宅ローンは基本的には年収の3分の1以上の金額の借入を受けることができます。年収400万の方であれば、年収の30%に相当する年間120万程度は住宅ローンの返済に充当できると基本的には判断されます。

仮にキャッシングやカードローンで月々8万の返済をしている状況にあったとすれば、住宅ローンの返済に充当できると想定される金額は月4万にまで減額となります。そのような状況であれば、「年間48万までしか返済できる能力がない」と住宅ローンの審査で判断される可能性は高まるでしょう。

したがって審査時点で返済の済んでいない高額の借入がある場合、高額の住宅ローンの金額の審査には通らなくなる可能性があることに注意が必要となります。

カードローン・キャッシングは返済の延滞にも注意

カードローン・キャッシングは、計画的に返済を済ませていれば住宅ローンの審査に影響はほぼないといえます。しかし、過去にカードローン・キャッシングで返済を延滞した履歴があると、住宅ローンの審査が非常に不利になる場合もあるでしょう。

過去にカードローン・キャッシングで返済を延滞したことがある場合、その履歴は信用情報機関に「個人信用情報」として記録されてしまいます。この個人信用情報は、銀行や消費者金融などが情報を共有できる、住宅ローンの審査時にも必ずチェックされる情報です。

カードローン・キャッシングで61日以上返済を延滞した場合には、個人信用情報にその記録が最長5年間残り続ける可能性があります。基本的には、延滞記録が残っている状態ではどのような金融機関であっても審査に通らない可能性が高いでしょう。

そのため、過去にカードローン・キャッシングで返済を延滞したことがある場合には、住宅ローンの審査前に自身の個人信用情報をチェックしておくのが安心です。個人信用情報は、JICCやCICといった信用情報機関に情報開示を求めることができます。

短期間の返済の遅れは信用情報機関の記録に残らないことも

信用情報機関にカードローン・キャッシングで返済の延滞の記録が残っていると、住宅ローンの審査に通らない可能性は高まります。しかし、カードローン・キャッシングの返済をうっかり忘れていて少しだけ返済が遅れてしまうこともあり得ますよね。

そのようなうっかりした短期間の返済の遅延がある場合、住宅ローンの審査を不利にしてしまう可能性があるのかどうか気になる場合もあるでしょう。実際には、短期間の返済の遅れがあった場合でも、その後しっかり返済していれば信用情報機関の記録には残っていない場合があります。

ただし、短期間の遅延であっても返済の遅延を何度か繰り返した場合には注意が必要です。遅延の記録は信用情報機関に残されている可能性があるでしょう。

いずれにしても、カードローンやキャッシングの返済に関して何かしらのトラブルがあった場合には
信用情報機関の個人信用情報をチェックしておくのがおすすめです。

万が一個人信用情報に遅延の記録が残っていたとしても、住宅ローンを検討している金融機関に事情を相談することで、審査に通る可能性もあります。

カードローンの未解約・クレジットカードのキャッシング枠に注意

過去にカードローンを利用したことがある場合には、住宅ローン審査前にカードローンを解約しているかどうかも審査に影響する可能性があります。理由としては、カードローンを解約しないままの状態でいるということは、カードローンの借入限度額内であれば住宅ローン返済時にも借入できると判断されることになるからです。

そのため、住宅ローンの審査の際にカードローンの契約が残っている場合には、住宅ローンの返済可能額を低く見積もられてしまう可能性があります。なぜなら、住宅ローンの返済中にカードローンを利用すると想定され、住宅ローンでの返済に充当できる想定金額を減額されてしまうからです。

したがって、高額な住宅ローンを計画している時は事前にカードローンを解約しておくと安心でしょう。

また、普段使用しているクレジットカードのキャッシング枠も、住宅ローンの審査の前にはチェックしておく必要があります。これは、キャッシング枠の額もカードローン同様に審査に影響する可能性があるからです。

住宅ローンの審査の前には、クレジットカードのキャッシング枠を0円にしておくか、解約しておくのがおすすめです。

まとめ

カードローンやキャッシングの履歴は、計画的に使用している場合や完済している場合であれば、住宅ローンの審査に影響することは基本的にはないでしょう。

しかし、カードローンやキャッシングでの高額な借入があったり、過去に返済の遅延があったりする場合には住宅ローンの審査が不利になる可能性は否めません。

審査に影響する可能性のある情報は、JICCやCICといった信用情報機関に情報開示を求めることができます。住宅ローンを検討している場合には、自分自身の個人信用情報を事前にチェックしておくと安心でしょう。

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